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2007年7月22日 (日)

「ハマのメリー」

昨日のアジアカップ・オーストラリア戦の

興奮冷めやまぬ中、

前から気になっていた映画を二本見た。

まず今村昌平監督「カンゾー先生」。

二度目の鑑賞だったがやはり良かった。

この頃の麻生久美子を見ていると、本当に

小手先の演技なんて陳腐だなぁと思ってしまう。

我にかえり反省しかり。

個人的に子供の頃から世良正則が好きなので、

世良さんのイッチャッてるかんじが面白かった。

あと、ラストの鯨のシーン。

鯨と原爆を繋げるとは全く恐れ入ったぜ。

鬼の今平、その心しかと受け取った。

もう一作品は、前から気になっていた「ヨコハマ・メリー」。

横浜・伊勢佐木町に実在した娼婦メリーさんのドキュメント映画だ。

この作品と出会えて僕は幸せだ。本当に幸せだ。

メリーさんと彼女と関わった人々の歴史がノンフィクションで進んでく。

そしてメリーさんと親交のあったシャンソン歌手の故・永頭元次郎。

末期の癌に侵されながら、歌い続け、後悔し続け、

そして最後までメリーさんを心配し続けた。

ラストシーン。

元次郎さんのリサイタルに帰郷したメリーさんがお客で来る。

そこには真っ白く塗った化粧の仮面も、ただただ太い眉毛もない

白髪のおばあさんがウン、ウン、とうなずいていた。

小さな目をゆっくり細めて、にっこり笑っていた。

作品の中では様々な写真が登場する。

どれも伊勢佐木町の町並みとメリーさんのツーショットばかり。

きっとメリーさんは町の景色と同じ存在になっていたんだろう。

そして皆から愛されていたんだろう。

メリーさん、

気位が高く、気品と恥じらいを持った娼婦。

何故あんなに背中が曲がってもリンと胸を張ってたのか。

何故あんな姿であんな優しい眼差しをしていたか。

雨の日も、雪の日もメリーさんは立ち続け

伊勢佐木町を眺めていた。

作品では、忘れられない伯爵を待ち続けていたとあったが、

はたして本当にそうだろうか。

もっと言いたくない言えない現実があったんだろうと僕は思う。

だからドラマになるんだよ、人間は。

メリーさん、

僕は貴女を芝居にします。

すぐじゃないかもしれないけど必ずやります。

ここにこう書いたということがその誓いです。

元次郎さんの「哀しみのソレアード」を口ずさみながら。

ありがとう。

頑張ります。

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